ダージリン

「紅茶のシャンパン」と称される、香り、コクともに優れた紅茶

紅茶の最高級品

世界三大銘茶の一つであるダージリンは、紅茶の最高級品として有名です。
インド西ベンガル州の最北端、ヒマラヤ山脈を背にする標高500~2,000mの山岳地帯、この地域はダージリン地方と呼ばれ、約80の農園が有ります。
そこで、昔ながらのオーソドックスな製法により、丁寧に仕上げられるのが、「紅茶のシャンパン」と呼ばれる「ダージリン」。薄いオレンジ色の水色と高貴な香り、特有の渋みが特徴です。

収穫時期によって味と香りの違いが楽しめる

ダージリンは、春、夏、秋の年3回収穫され、季節によって味も香りも大きな違いがあります。
3月~4月: この時期に積まれるものはファーストフラッシュと呼ばれ、若々しい緑葉の多いお茶です。繊細で清らかな香りときれいな黄金色の水色が特徴です。
5月~6月: この時期に摘まれるものはセカンドフラッシュと呼ばれ、葉がしっかりしてきた分、しっかりした味わいが楽しめます。上質なものには、マスカテルフレイバーと呼ばれる芳醇で豊かな芳香と、果実の熟したような甘みとボディのあるおいしさがあります。水色は深いオレンジ色で、美しい輝きを放ちます。
10月~11月: オータムナルと呼ばれる秋茶は、甘みの増した味わいと深いコクが絶妙なバランスです。赤色がかった濃い水色が特徴です。

ダージリン地方の主な農園

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主な農園と茶葉の種類

キャッスルトン農園

ダージリン鉄道のカーシオン駅近く、ダージリン南部に位置するキャッスルトン農園。小さいながら、ダージリンの茶園の中でも格式高い農園のひとつです。比較的気候がおだやかなせいか、キャッスルトンの茶葉は香ばしい味わいで、しっかりした風味があり、日本でも人気の高い紅茶です。

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タルボ農園

タルボはダージリンの西部、ネパールとの国境近くにある広大な農園です。全体的な印象として、フローラルで豊かな香りが広がり、ゆったりとした柔らかな甘みを持ち、とくにドイツ、イギリスで愛飲されています。

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オカイティ農園

ネパールとの国境近く、標高1,300~2,000mのところにあるオカイティ農園は、数ある農園の中でもトップクラスの有料農園。かつては、イギリスのエリザベス女王がこの農園の紅茶を飲んで感動し、わざわざ絶賛の手紙を書いて送ったというエピソードも残っています。

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フグリ農園

水が豊富な地方にあるフグリ農園は、広い茶園全体が霧で覆われてしまうこともしばしば。そしてその霧こそが、おいしい紅茶を作る手助けとなります。また、フグリ農園は、優れた品種改良が行われていることでも良く知られています。

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マーガレットホープ農園

インド北東部、ダージリン地方のほぼ中央、標高1,000~1,970mにある農園です。「マーガレットの希望」と名付けられた農園は、高貴なお茶を生み出している農園として知られ、近年ますます人気が高まっています。

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サングマ農園

標高1,420~2,360mに位置する、数あるダージリン農園でもトップクラスの茶葉を生産するサングマ農園。約2万8,000haの広さを持ち、20t近くの生産量を誇ります。青い空と緑の農園の美しさは、まさに紅茶の楽園です。

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セリボン農園

ダージリンの町から車で約2時間、ラボン渓谷に面したセリンボン農園。1866年に創設された農園で、現在はバイオダイナミック製法と呼ばれる有機栽培を実践する数少ないエステイトとして、世界的に有名です。

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カレジバレー農園

オウムの谷という意味を持つカレンジバレー農園。ここの茶葉の特徴は、地からず良さと香ばしさ。これは、この土地に合った茶葉の作り方と、ハイファイヤリングと呼ばれる、最後のドライを入念にいれることと関係があるかもしれません。

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リシーハット農園

リシーハットとは、ベンガル語で「おだやかで平和な場所」という意味で、その名の通り、非常にまるみのあるしっとりとした味わいの紅茶を生み出している農園です。農園の両側を河が流れていて、地理的条件にも恵まれた場所です。

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シーヨク農園

インドとネパールとの国境に近い、ミリクバレーの標高1,100~1,800mに位置する農園。この農園の最大の特徴は、セリンボン農園と同じく、オーガニックおよびバイオダイナミック製法と呼ばれる有機栽培を取り入れていることで、スイスや日本などの認証機関からも認定を受けています。

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モンティベット農園

モンティベット農園はエデンバリ農園と同じエリアに属し、広さは約90haと小さく、トータルの生産量は2,000tです。えりすぐりの中国種の若木から摘まれた一芯二葉の、すらりとしたシルバーチップは、出色の出来栄えです。

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フーシリン農園

水はけがよく、寒暖の差が大きなこの土地は、おいしい茶葉を作るのに適しています。農園の中には、シャドーツリーと呼ばれる気が植えられており、日陰を作ることでお茶の葉が焼けすぎないようにし、栄養を蓄えながらじっくり育つのに役立っています。

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チャーモン農園

1880年ごろ創業の農園で、年間100tもの紅茶を生産しています。標高1550~2360mのロケーションに位置し、スイスIMOの認定も受けているオーガニック農園です。ちなみに「チャーモン」とは、この茶園にすむ鳥、チャーモンに由来するのだそうです。

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リンギア農園

ダージリン地方のゴールデンバレーと呼ばれる場所に位置し、ダージリンの街から約35km離れたところにあります。この農園の茶葉は主にバラの木によく似たチャイニーズ種から取れるもので、この地方の他の農園の茶葉では感じられない、バラを思わせるフレイバーがあります。

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アッパーファグー農園

広さは30ha、収穫量は30tと、比較的規模の小さな農園ですが、クオリティーにこだわった茶葉作りをしている農園です。日本ではほとんど知られていませんが、注目の農園です。

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グレンバーン農園

1860年、スコットランドの会社によって開発された農園。2001年まではイギリスの会社の持ちものでしたが、経営難に陥り、エステイトは荒廃。しかしインドの著名な紅茶プランターによって買いとられ、その後名茶園として復活を遂げました。

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ゴパルダラ農園

ゴパルとはヒンズー神話に登場する神の子の名、ダラとは清らかな泉の水を意味します。標高の高いロケーションに加え、この地に立ち込める霧がポイントとなりつくりだされる紅茶は、甘さとコクのバランスが絶妙で、深みのあるおいしさが魅力です。

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ロングビュー農園

ダージリンの農園の中でも古い農園の一つ。俗にダージリンはロングビューから始まるといわれ、ダージリンの入り口、標高700m前後に位置する農園です。この農園で採れる茶葉は、一部を除きほとんどが大量消費用です。

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